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私の青とあなたの青
私とあなたが「青」をテーマに話をしようとしています。さて、ここで質問です。私が思う「青」とあなたが思う「青」は同じ青い色でしょうか。
二人が「青」について語り合うとき、大きなくくりで「青」を語れば、会話にあまりズレは生じないかもしれません。でも、もし私が紺色に近い青を思っていて、相手が水色に近い青を思っていたら・・・。話が核心に迫れば迫るほど、だんだんと話はかみ合わなくなってきます。お互いが勝手に、相手も自分と同じ青い色のことを言っているのだと思ってしまい、その違いに気がつかず会話を進めていけば、結局お互い分かり合えないまま終わってしまいますよね。もし、真剣に「青」について語り合うのなら、自分の「青」と相手の「青」はもしかしたら違っているかもしれないこと、違っているのなら相手の「青」について理解しようとする努力が必要なこと、そしてどっちの「青」が正しい青い色なのかは誰にも分からないということを頭におきながら話をしなければいけないのではないでしょうか。とくに、相手の「青」を理解しようとするときは、色についてだけでなく、相手がどんな気持ちをもってそれを「青」と思うのかなど、とっても難しいことですが、かなり深いところまで考慮に入れることが必要なこともあるかもしれませんね。
分かり合うって大変です。でも、とっても大切で素敵なこと。きっとそうすることで、無益な争いは減ってくれると私は思います。
2000/07/24
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