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栄養失調?
 
 「こないだ友だちが倒れちゃってさ。入院したんだけど、栄養失調だったんだって。」知人からそんな話を聞きました。よく聞けば入院したその人は、貧乏で食事がとれなかったんではなく、極端な偏食のために摂取しなければいけない栄養をとらず、とうとう体を壊してしまったんだそうです。

 私はその話を聞いて「こんなにものが溢れている時代に、栄養失調になっちゃうなんて」と思ったのですが「ん?でも、ものが溢れているからこそ、陥ってしまいがちなことなのかも」と思いなおしました。食べ物もそうですが、私たちのまわりをよく見渡せば、情報も含めていろんなものが溢れかえっていることがわかります。うっかりするとその波にさらわれて溺れてしまうこともあるんだろうなぁ、そう思ったのです。多種多様、またそれぞれの量も半端じゃない。感覚が麻痺してしまう。何を選んだらいいのかわからなくなって、じゃあとりあえず友だちと同じものとか、面倒くさいから好きなものだけとか、極端に偏った選び方をしてしまうのもわかる気がします。それが食べ物だったら身体の方が「あ〜、もうだめだよ〜!!」とメッセージを出して倒れてくれますが、精神的な部分は厄介なものでなかなか自覚できないものです。ある日気がついたら、とても偏った考えた方をするようになっていることもあるんじゃないでしょうか。

 選択するもの、それを決定して摂取するは自分自身。身体や心などから発信される“今、自分には何が必要なのか”のメッセージを感じるアンテナをしっかりたてて選びたいものです。もし、そのときそれが“好きなもの”であれば好きなものを選べばいい。きっと入院してしまった彼は、身体からのメッセージをそのアンテナでキャッチすることができなかったのかもしれませんね。
 そして、私は...。栄養失調になってないかな?あちこちチェックチェック。
2002/9/27
 
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