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ピアスの耳たぶ
 
 はじめて耳にピアスをつけたのは、10年前くらい。私の場合、ある決意というか、自分に意志表明するようなことがきっかけで耳に穴をあけました。
もともと傷が治りにくい体質だったので、皮膚科のお医者さんにあけてもらったのですが、そのときの自分のエネルギーの変化は衝撃的でした。穴をあけてから1年間は、お医者さんのところで買った医療用ステンレスのピアスをつけ、耳たぶが安定してからは抗金属アレルギーのピアスをつけていました。考えてみれば、私の体質にはあっていなかったピアス。でも、そのときの私にはその方法でしか自分に意志を表明することできなかったのでした。

 私にとってピアスはアクセサリーという感じではなかったので、ずーっと同じものをつけっぱなし。面倒くさがりということもありましたが、お風呂に入るときも、寝るときもつけたまま。ほとんど身体の一部のようでした。ところがあるとき、長年つけていたそのピアスが何の前ぶれもなく壊れました。そのときは驚きましたが、よく考えるとなんだか納得できる出来事でした。その日、身体全体が弱るとお願いするセッションを受けに行きました。
すっかりメンテナンスしてもらい、身体も軽くなって心地よい気分。そして、自宅に帰ってから身体を休めようとベッドに入ろうとしたときでした。何の前ぶれもなく、ピアスがぽろっと落ちたのです。拾い上げたピアスは、もうつけることができない状態。「わお!何が起きたの?」するとセッション中に感じたいろいろなことが蘇ってきたのです。そのセッションは、マッサージのように身体からのアプローチでみてもらえるのですが、私はいつも瞑想状態になるので内側にも変化を起こすことが多いのです。
そのとき感じたのは、安らぎの場所から聞こえる“もう、いいよね”というメッセージでした。身体にあってもいないのにあけたピアスの穴。あれは、私が精一杯自分と戦っていた頃の象徴だったのかもしれません。でも、そのシーズンはもう終わり。そんな“象徴”は今の自分には無意味なもので、戦いの季節は過ぎ去っていたことに気がつきました。

 今、私の耳たぶにピアスはありません。もしかしたらまた違う理由に出会い、ピアスをつけることがあるかもしれませんが、それはそれ。変化していく自分に正直でいたい、そう思います。穴だけあいた耳たぶは、ちょっとカッコ悪いんだけどね。
2004/05/10
 
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