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再び、はじめまして
最近、出会い直すという体験をしています。もうずっと前から知っている人と、お互いの今までとは違う一面で出会うという体験です。
これまでは、会ってお茶して、なんてことない話に笑いあって…と何気ない時間を過ごしていた友だち。いつもように話していたら、お互いが今まで話したことのないような話題が出て、実はそれについて二人ともとても深くいろいろなことを感じていることが分かった瞬間、「あ、どうもはじめまして」という気持ちになりました。自分の中にある“あんまり人には話さないけど大切なこと”を共有したとき、その人との距離がぐっと近くなり、またお互い相手を認識するところが変化して、印象まで変わった感じがしたのです。
人は多くの場合、一度会った人に対してそのイメージを固定し「この人はこういう人」と相手を見てしまうのではないでしょうか。それがその人の全てだと錯角してしまう。また、自分に対しても同じようにイメージを固定し、「この人といるときはこんな感じ」とふるまっていることもあるかもしれません。まあ、その方がいちいち感じ取らなくてもいいから、面倒くさくないのかもしれないけど。でも、人はいくつもの面を持ち、また常に変化していくもの。相手や自分、お互いの関係が変化していくことは、春夏秋冬、季節が移り変わるように自然なことです。相手の変化や自分の変化、お互いの関係性の変化を受け入れたとき、そこに新しい「はじめまして」が生まれるのではないでしょうか。そして、出会い直した人が、家族のような存在になったり、良きパートナーになったり、こころ分かち合える親友になったり。まだ、気がついていないだけで、険しい道を歩いていく自分をサポートしてくれる存在が、実はとっても近くにいるのかもしれませんね。
2004/10/16
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