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”癒される”という気持ちは与えられるものではありません。
それはあなたの中からやってくるのです。 |
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“癒される”ということ
“癒される”という言葉を聞いたとき、とても受動的な感じがします。たしかに何か、または誰かのおかげで「自分はとても癒された」と感じることってありますよね。でも、その“癒された”という気持ちは、いったいどこからやってくるのでしょう。
例えば・・・ある人と話をしたことで、今まで不安に思っていたことが解消され「あの人に癒してもらった」と思います。その人は、あなたを安心させてあげようと、何かためになるような話をわざわざしてくれたのかもしれません。でも、もしかしたら、その話はとくに何も考えずにした普通の会話かもしれません。いずれにしても、あなたはその話を聞いて「癒された」と感じます。それは、話をしてくれた人が癒してあげようと思っても思わなくても、あなたの中でおこってくるわけです。
あなたにとって、その人はたいへん重要な役割を果たしてくれたわけですから、もちろん感謝の気持ちを忘れません。でも、その人は“あなた自身が大切なことに気がつく”ためのきっかけを与えてくれたにすぎないのです。
気がつかなかっただけで、本当は今まであなたの中にあった“癒される”という気持ち。それに気がついた瞬間が“癒された”と感じるときなのです。 |
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ヒーリングとリラクゼーション
この二つの言葉はいま街中にあふれ、そして同義語のように使われています。でも、ヒーリングとリラクゼーションの意味は違うものなのです。
リラクゼーションとは、文字どおり“リラックスをする”ということ。おもにストレスなどによる精神的な圧迫感を取り除くことです。ヒーリングとは、リラックスするのとはちょっと違い、人間の持つ精神的な生命力と肉体的な生命力に直接働きかけて心身のバランスを整えるというものなのです。
ヒーリングの入り口である「まずリラックスをする」ということから、この二つの言葉は混同された使われ方をしているようです。ヒーリングの中でのリラクゼーションは、まず混乱した気持ちをしずめ、ヒーリングをしやすい状態にするという役割をもっています。 |
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心身の根本に直接働きかけるヒーリング
「病は気から」なんてよく聞きます。精神が弱ってくると体調が崩れる、また体調を崩して心も病んでしまうことってありますよね。心とからだのバランスが大切であるということは、多くの人が気がついていることではないでしょうか。
心とからだのバランスを保つためには、その根本にある“気”といわれるようなエネルギーに活躍してもらわなくてはなりません。このエネルギーは、からだをいつも川のように流れています。しかし、そのエネルギーの流れが悪くなったとき、人は心やからだに何か違和感を感じたり、異常をきたしたりしてしまうことがあるのです。その違和感を取り除くために直接このエネルギーに働きかけ、その流れが円滑になるような手助けをする、それがヒーリングです。 |
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ヒーリングの主導権
ヒーリングには、カラーヒーリングやサウンドヒーリングなど、さまざま方法があります。そして、それは人によって合う、合わないがあります。まずは、あなたが「これは私にピッタリだわ!」と感じるヒーリングの方法を見つけることが大切です。 そして、いちばん重要なのはそのヒーリング方法に主導権を握られないということです。
ただそのヒーリング方法を実行することだけに満足してしまったり、それを実行してさえいれば安心だなんて思っていては、せっかく見つけたヒーリング方法も役に役に立ちません。なぜならそれは、ヒーリングという言葉に惑わされそれに依存し、表面的な改善のみで終わってしまったり、中毒化さえしてしまう状況にもなりかねないからです。 さまざまなヒーリング方法はどれも、あなたの意志から生まれる力をよりスムーズに作用させる手助けをしてくれるだけなのです。
また、ヒーラー(ヒーリングをしてくれる人)をたずねるときなども、ヒーラーに任せていれば自分は癒されると思っていては、本当のヒーリングの効果をあげることはできません。それは、ただ主導権をヒーラーに押し付けているだけで、一番大切なあなたの意志から生まれる力が全くそこにはないからです。
ヒーリングはあなた自身の前向きな意志が原動力となり、作用していくということを忘れてはいけません。また、時期によって合うヒーリング方法も変化していくことがあるので、ひとつの方法にとらわれず、あなた自身が感じていることに、いつも耳を傾けるようにすることを心がけておくことも必要です。 |
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